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2021年12月2日 木曜日

今日12月2日は私の誕生日です。

ここで「メカ好きおじさんとはこんな人」の自己紹介。

子供の頃から工作好きでいろんなモノを作ってきました。

これらは50年以上前に作ったものや作り方も紹介している和紙人形です。

電気工作の得意だった父親の影響で4歳くらいから秋葉原のパーツ街に通いハンダゴテを握っていました。

小学生の頃の愛読書は「模型とラジオ」でしたね。

電気好きが講じてアマチュア無線の免許を取得して一時は夜中までラウンドでラグチューしてました。

今はスマホがあるのでスキー場でもハンディー機やモバイル機を使うことも無くなりましたね。

高校時代はオーディオにハマりアルバイト代はほとんどコンポの購入に消えていました。

パソコンが普及してからはアキバオタクという事もあり、自作やオーバークロック、水冷機などいろいろやって今でも自宅に十数台のPCがあります。

自宅サーバー機もリカバリー機も含め4台、ブログやライブカメラ、ファイルサーバーやメールサーバーなどを運用しています。

写真や動画の編集やレザークラフトの型紙制作などをやっています。

モノ作りは工作だけでなく手芸も好きでクルマのシートカバーも採寸して作っていました。

そういえば妹の家庭科の宿題は、家で私がやっていましたね。

それが今のレザークラフトの趣味につながっていると思います。

ハーレーダビッドソンに乗り始めた時に奥さんからプレゼントされた革のロングウォレットに触発されて、自己流で始めて12年になります。

ウォレットやスマホケース、レザーベストなども作りますが、ミニチュアサイズのランドセルやライダージャケットなども型紙から起こして作るのが好きですね。

まあ、最初に作ったのはレザークラフト用のレーシングポニーでした。

バイクと言えば、20歳の時に初めて原付に乗りました。

それまでまったく興味はなかったのですが急に自転車が欲しくなり、でも自分で漕ぐのは大変そうなのでエンジン付きがいいかなという安易な考えでした。

でもすぐにその魅力にハマってしまい納車3か月後には寝袋だけ積んで東京から野宿しながら2週間で東北一周し、その翌年には中型二輪を取って関西から四国九州を3週間野宿の旅をするまでになりました。

ハーレーに乗り出したのは50歳の時で、それまで大型バイクは自分には無縁だと思っていましたがたまたま冷やかしのつもりで行ったディーラーで今のハーレーに一目惚れ、その日の内に契約してしまいました。

と言っても大型バイクの免許はなかったのでそれから教習所通いとなったのです。

今のハーレーは納車の時は別モノのようにカスタムしましたがそのほとんどは自分でやってきました。

このバイクになってから走るのはソロか奥さんとのタンデムがほとんどとなり、それまでの日本一周で回っていなかった北海道ツーリングへも6回行ってきました。

自動車の方は最初に乗ったのがイメージ先行で黄色いワーゲンビートルでその時に知人に誘われたキャンプの影響で初代パジェロに乗り換えてからはほとんどクロカン4駆ばかりで現在のジムニーに至っています。

カスタムや整備も出来る範囲でDIYでやっています。

最近制作したものと言えば、15cm角で手の上に乗る鉄道模型の極小レイアウト、パイクです。

初めてのジオラマづくりでしたが地形づくりや樹木の植え方だけでなく鉄道模型のカスタムや自作などいろんな楽しみが味わえました。

バイクにクルマ、クラフトにパソコンオタク、アウトドアにインドアにといまだに趣味多きメカ好きおじさんも今日で64歳になりました。

出来ることならいつまでもこれらの趣味を続けていきたいですね。


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2018年11月20日 火曜日

ボヘミアンラプソディ人気でアクセスの増えたクイーンのロゴ入りスマホケース

クイーンのボヘミアンラプソディの映画の人気のおかげで、検索でやってくる方は増えた、私がレザークラフトで作ったQeenのロゴ入りスマホケース。
スタンピングリーフで金色の箔押しも気に入ってます。

もう一度詳細な作り方を紹介します。

先日紹介したQUEENの箔押しマークの入った手帳型スマホケースの作り方の記事です。


 

今回のスマホケースではじめてやってみた事は、「箔押し」と「手帳型」という二点です。

今回使った主な材料と道具です。


 

 

まずは「箔押し」について解説します。

東急ハンズの各店に行くと、文具オーナーやクラフトコーナーで金箔の箔押し実演をやっているのを何回か見かけました。

とってもカンタンそうに箔押しが出来るのでついつい足を止めて見入ってしまいます。

商品は吉田金糸店が作っている「スタンピングリーフ」というものです。


 

これは金色や銀色、そのたメタリックカラーのフィルムを模様をコピーした紙などの上に置いてアイロンをかけるとその黒い柄の上に金箔などが乗ってキラキラになるというものです。

仕組み的には、薄い透明フィルムの下に金色などの箔があって、それをレーザープリンターでコピーされた紙の上に乗せてアイロンをかけると、黒い部分のカーボンが溶けてそれを接着剤としてフィルムの金色部分が紙の上に転写されるというものです。

アイロンの熱に反応して溶け出すためにはレーザープリンター、トナーコピー機などのカーボンが必要な訳で、一般家庭にある紙に染料や顔料などのインクが染みこむインクジェットプリンターで印刷したものは原稿として使えません。

 

価格は、ハガキサイズの金色の箔が20枚入って、540円

革への定着に使うスプレーが400~500円くらいでしょう

 

この商品を使えば、紙に印刷やコピーしたもの、例えば招待状などやポスターなどの上にカンタンに金銀メタリックで装飾する事が出来ます。

さらに応用としてコレを使って鉄道模型などのナンバープレートを作ったり、オリジナルのキラキラのトレーディングカードを作っている方もいるようです。

余談ですけど学生時代にコレがあったら、製本して提出しなければ間に合わなかった卒論の表紙として、ホンモノっぽい製本として使えたのに。。。

 

コピーした紙のトナー部分をキラキラにするだけでなく、布や革に模様を箔押しのようにする実演もやっていました。

実際のやり方は、まず転写したいマークや模様を用意してそれを「白黒反転してコピー」したものを用意します。

そしてこの白黒反転原稿の上にスタンピングリーフを乗せアイロンプリントすると、原稿の上には箔押しがされますが同時にスタンピングリーフには「いらない部分(白黒反転された部分)をのぞいた元の原稿と同じマークやデザインが金箔部分として透明フィルムに残ったものが出来ます。

この残った部分を革に転写する訳ですがそのままでは革に貼り付きません。

その時の接着剤の役割をするために、革にスプレーをかけるとこれがアイロンで熱せられて接着剤の役割となり、革に模様が箔押し出来ます。

原理的にはこんなところですが実際に作る際の手順と私が感じた「コツ」のようなものを書いてみます。

 

■原稿を用意する

今回はQUEENのマークやフレディの立ちポーズ、サイン、ボヘミアンラブソディのレコードジャケット、そして枠の図柄を集め、Photoshopで加工して原稿を作りました。


 

写真等は色調をグレーにしてコントラストと明るさを調整してはっきりとしました。

枠の図柄はそのままでは線が細かったのでこれもフォトショで太い線に変更、同じくWUEENのマークもそのままだと線が細すぎたので太く書き換えました。

レイアウトを考えて並べて最後に白黒反転して「元原稿」を作成しました。

このデータをレーザープリンターで印刷します。

プリンターの設定も出来るだけ黒がくっきり出るように調整します。

レーザープリンターがなければ、家庭用インクジェットプリンターで印刷した原稿を持ってコンビニに行き、コピーしてくればOKです。

印刷する紙もざらざらした紙より表面がつるっとしたものの方がいいようですが、インクジェットプリンターなどで使う光沢紙は向いていません。

紙にデコボコがあるとアイロンを押しつけてもへこんでいる所がうまく転写出来ませんでした。

 

■一次アイロン転写をする

作った「元原稿」に「スタンピングリーフ」を載せてアイロン転写します。

この時の台となるものはアイロン台では柔らか過ぎますのでいらない古雑誌などを使います。

多少固めの本がいいですが、何度もアイロンを押しつけるので台にした本はヨレヨレになってしまいますので捨ててもいい要らない本を用意します。

台となる本の上に「元原稿」を置いてその上に金色の「スタンピングリーフ」を置きますがこの時、金色が上(裏面は何色のスタンピングリーフでも白なのでこれを下向きにする)になるように置きます。

この上から直接アイロンをかけてもいいのですが、仮押さえ滑りをよくするためにシリコン紙の「クッキングペーパー」を載せてその上からアイロンをかけました。


 

アイロンの温度は「中」と「低」の中間くらいがよかったようです。

「高」にしてしまうと「スタンピングリーフ」にシワが寄ってしまい浮いた所が転写出来なくなってしまいます。

下の写真は練習でやった時に失敗したものです。

シワが寄ってしまいうまくできませんでした。


 


 

アイロンのかけ方ですが今回のように黒い部分(転写させたい部分)が多い時はかなり多めにかけた方がいいようです。

アイロンに体重をかけて上から押さえつけるようにしてアイロンの全面を使って手前から奥へ空気を押し出すようなイメージでゆっくり押していきます。


 

一度アイロンをかけると「スタンピングリーフ」と「元原稿」は付いていますので途中で向きを変えながら十回程度はゆっくり力強くかけていきます。

アイロンがかけ終わったら台から持ち上げて温度が下がるまで1、2分冷まします。

フィルムの端を少しはがしてうまく転写されているか確認します。

ぴったりくっついてはがしにくい時は角の部分に小さくセロハンテープを貼って持ち上げるとカンタンにはがれます。


 

転写がうまくいっていない時はもう一度重ねてさらにアイロンでプレスします。

そのためにも試しにはがすのは少しにすることと、完全に転写されている事を求めず適当なところで妥協しないと、何度もアイロンをかけると失敗します。

一度、小さな原稿で試してから本番に臨んだ方がいいです。

 

そしてここでもう一段の「コツ」を、、といってもこれもメーカーのホームページに書かれていることなんですけどね。

それは「原稿を二枚使ってアイロンの二度かけ」です。

(※ 実は私は作品を仕上げてからこの方法が書いてあるのに気がついたので、今回はやっていませんのでこれから先の写真は「一度かけ」のものです)

黒い原稿が多いとなかなかうまく転写されず本来透明に抜いて欲しい部分に点々と金箔が残ってしまいます。

こんな時は一度「スタンピングリーフ」と「元原稿」をはがしてしまい、もう一枚別の「元原稿2」を使って今アイロン転写した「スタンピングリーフ」をもう一度熱転写します。

「元原稿」を二枚用意しておいてコレを使いますが、さらにレベルアップの「コツ」としては、「元原稿2」は画像処理をして「白い部分(残したい部分)」を少し大きめに作っておいたものを用意します。

なぜなら同じ原稿を使って重ねても一回目にシワが出来ていたりしたり、重ね具合が微妙にずれてしまうと残したい部分が切れてしまったりかすれてしまう事があるためで、そのため二回目の「元原稿2」の方は確実に消したい広い面積部分(黒い部分)を小さめにしてそのかわり確実に消すようにするのです。

画像処理して白い部分を大きくする方法ですが、フォトショップを使い慣れている方ならカンタンでしょうけど、ソフトを持っていない方ややり方がわからない方のためにカンタンに説明を書いておきます。

ソフトはフォトショップ又はフリーソフトの「GIMP 2」などを使います。

 ソフトの操作方法は、

  ・元画像(オリジナル原稿)

  ・画像をグレースケールに変換
  ・明るさ・コントラストを調整してクッキリさせる
  ・階調を反転

    → これが「オリジナル原稿の反転」でスタンピングリーフの元原稿になります。

 ※ ここからが「白部分拡大法」です。

  ・白部分(作りたい模様部分)を選択
  ・選択範囲を拡大(+数ピクセル、画像のサイズによって変わります)
  ・ブラシツールで白い色で塗りつぶし

    → これが二度目のアイロンがけで使う「元原稿2(二次原稿)」になります。

下の図で左が元原稿、右側がこの方法で修正を加えたものです。


 

これを使って最初に作った十分抜け切れていない「スタンピングリーフ」をもう一度アイロンかけして黒い部分の残った点々を「元原稿2」に転写させて消し去ります。

 

■スタンピングリーフに残った点々を消す

上記のようにやってもどうしても多少の点々が残ってしまいます。


 

裏から見ると箔の残っているところが白い点になっています。


 

このまま革に転写すると結構目立ってしまうのでこの段階で消していきます。

「スタンピングリーフ」の裏側からいらない部分をはがすのですが、方法としては「セロテープを貼り付けてはがす」「爪楊枝でこすってはがす」といったやり方です。

広くて大きな面積に部分はセロテープを適当な大きさに切って軽く貼ってからはがせばキレイに取れます。


 

テープを大きく、長く使うと誤って必要な部分まで削ってしまいますので手間はかかっても少ない面積ずつ作業した方がいいです。

今回のように直線の枠がある部分もテープのエッジを使ってやればまっすぐまとめて取れます。

出来るだけ必要な枠ぎりぎりにテープを貼ってはがせば線がシャープになりますが、これが結構危険なのです。

というのは必要な枠線にテープが掛かっていなくてもその横の不要な点々と枠線がつながっているとテープをはがした時に一緒にはがれてしまう事があるからです。

そのため多少隙間を空けて作業する方がいいようです。

 

もう一つの爪楊枝を使う方法は、細かい部分、模様が入り組んだ場所などの不要な点々をチマチマと地道に擦り取っていきます。


 

根気のいる作業ですが、ここで手を抜かずしっかり不要なものを取り去った方が作品の仕上がりが全然違ってきます。

 

■革にスプレーをかける

出来上がった「スタンピングリーフ」の原稿を、革に熱転写するのですがそのままでは革に模様が貼り付いてくれません。

そのための「接着剤」としてあらかじめ革に透明スプレーをかけておき乾いた後でアイロンで熱すると「スタンピングリーフ」に残った箔部分が革に転写されます。

この時に使うスプレーを選ぶのには注意が必要です。

メーカーの吉田金糸店によると、

   使用するもの : スプレータイプ「Spray」合成樹脂アクリル(弱油性)

とあります。

推奨品として、東急ハンズのオリジナルスプレー「Hands+ Spray」 (クリヤー・ツヤ消し)が掲載されています。

東急ハンズの塗料コーナーで、400~500円程度で購入出来ます。

他の塗料メーカーの場合 アクリル樹脂スプレー(クリヤー・ツヤ消し)がいいようです。

私は失敗したくないので推奨品の東急ハンズの「Hands+Spray」クリヤー・ツヤ消しを使用しました。

 

スプレーの塗り方は、軽めに1回吹いたら15分程度乾かし、また軽く吹く、というのを3、4回繰り返すといいようです。

私は少し多めに(でもツヤが出たり厚くならない程度に)1回だけ吹いて1時間ほど乾かしました。

革の表面を触ってもべたつかないくらい良く乾かしたら準備完了です。

 

■「スタンピングリーフ」を革に熱転写する

いよいよ革に箔押し(熱転写)します。

素材とする革ですが、どんな革でも良いというのではなく、革表面のシワ・シボがあるモノはキレイに転写してくれません。

ある程度平滑な面をした革が適しています。

またスプレーをかけますので、防水処理を施してある革やオイル分の多い革などもうまく出来ません。

 

実際の転写方法ですが、先ほどと同じように固めの雑誌の上に革をその上に作成した「スタンピングリーフ」の原稿を載せます。

さらにその上にクッキングペーパーを敷きます。


 

革全体にスプレーしてあると、「スタンピングリーフ」の外側にある部分にアイロンがかかると良くないからです。

今回も温度は「中」と「低」の間くらい、先ほどほど回数は多くなくてもいいですが、やはりアイロンに体重をかけてしっかりかけていきます。


 

アイロンがけが終わったら熱を冷ましてから「スタンピングリーフ」の端の方を少しだけめくってみます。

「スタンピングリーフ」に残っていた箔部分がすべて革に転写されていればOKですが、もしまだ残っているようならもう一度アイロンをしっかりかけます。

もう一度「スタンピングリーフ」をはがしてみて全体がうまく転写出来ていれば成功です。

 

この状態では「スタンピングリーフ」のフィルムを載せた部分はテカテカに光っていて、それ以外の部分は白っぽくツヤ消しになっています。


 

アイロンを強く押しつけたのでフィルムの下は平滑になってツヤ有りに、それ以外のところはクッキンペーパーのザラザラしています。

ここでもう一度全体を覆うようにクッキンペーパーを載せ、何度か調子を見ながらアイロンをかけていきます。

この時はそれほど体重をかけなくても大丈夫です。

ツヤ有り、無し部分の境が目立たなくなったら完成です。


 

 

どうでしょう、うまく出来たでしょうか。

わたしのこの作品、実はこの日初めてやってみたのですがなかなかうまくいかずようやくこれは!というのが出来たのがコレです。

いきなり始める前に小さいパーツでテストしてみるのがいいようです。

でも何となく「コツ」がつかめてきたようで、次に作るときはもう少しうまく出来そうです。

今作ってみたいもの、それはハーレーの○○に付ける△△、それに□□のマークを箔押ししてって、、、分からないですよね。

いつ出来るかどうかわからないのでまだナイショにしておきましょう。

 

それではここからはこの革を使った手帳型スマホケースの作り方を紹介します。

私が今まで作ってきたのはすべてベルトに通して使う縦型のフラップ型ですが、実は手帳型の方がとってもカンタンに出来る方法があるんです。

その方法とは、自分のスマホに適合したサイズのプラ製のスマホケースを購入して、それを手帳型に二つ折りにした革に両面テープで貼るだけ!

これだけでも手帳型スマホケースの出来上がりです。

縫う作業もかがる作業も要りません。


 

でもさすがにこれだけではさすがに使い勝手が今いち良くないですし、第一カッコ悪いですからもう少し手を加えてみます。

 

■材 料

 ・革 ・・・ ある程度コシのある革の方が表紙部分がペラペラにならずにいいですが、
        厚すぎると固すぎますので実際に触ってみて感触を確かめて購入します。

 ・バネホック ・・ 表紙部分を留める方法としては「ホック式」「マグネット式」がありますが、
           今回は加工が簡単な「ホック」を使います。

        「ホック」にはメス側のバネが内側に丸くなって入っている「ジャンパーホック」と
        二本の針金が平行にあってその間に出っ張りを挟む「バネ」ホックがあります。
        「ジャンパーホック」の方が耐久性があり強固ですが、
        スマホケースには軽く開け閉め出来る「バネホック」を使います。

基本的なレザークラフトの工具一式を持っている前提とすれば、あらたに必要となる材料はこの二点くらいです。

費用の目安としては、このスマホケース一個分の革としては1000円弱(カットモノ、端材等で丁度いいサイズの場合)、バネホックは10個ほど入って120から160円くらいでしょう。

 

■サイズを決める

今回のスマホケースでは革のパーツは二つだけ、本体とベルト部分だけなので、型紙というほどのものは不要です。

サイズを決めるにはまず使うスマホとそれをセットするスマホケース(市販品)のサイズ(縦、横、厚さ)を測ります。


 

立体モノは定規で測るよりこういったノギスで測る方が簡単で正確です。

これは100円均一で買ったもので、一般的な精密ノギスのように1/10mmまで正確に測れるものではありませんが、一つ持っているとほかにもいろいろ測れるので便利でしょう。

ケース本体のサイズの決め方ですが、スマホケースの外形を元に周囲にどの程度余白を作るかで決めます。

例えば今回作った妻のスマホの場合、

 ・スマホのサイズ : 縦 132mm × 横 67mm × 厚さ 8mm
 ・スマホケースのサイズ : 縦 135mm × 横 72mm × 厚さ 9mm

ここから革の大きさは、縦 135mm(ケース縦)+ 3mm(余白) として 138mm
横 72mm(ケース横)×2+ 9mm(ケース厚さ)+ 5mm(余白) として 158mm

ということで 縦138mm×横158mmとしました。

参考までに、iphone6や6sで仮にケースの外形が縦 142mm × 横 71mm × 厚さ 8mmとした場合、
革のサイズは縦145mm×横155mm くらいでいいでしょう。

■革をカットする

箔押しした革を上記の寸法にしたがってけがいておきます。

この時、角の丸い部分も定規で線を入れておきます。


 

線に沿ってカットします。


 

先に出来上がりサイズにカットしてから「スタンピング」をするとズレてうまくいかない事があるので後から図柄の位置を確認してカットします。

角の丸い部分はカッターではなく革太刀を使ってまっすぐに何度かカットしながら徐々に丸くしていきます。


 

カメラのレンズやスピーカー用の穴を裏面に開けます。

ケースを貼り付ける位置にあててから千枚通しなどで印を付けます。


 

表側にして開けた穴に合わせて合ったサイズのポンチで丸い穴を開けます。

今回は、2mm、3mm、4mm、10mmのポンチを使いました。

丸穴を開けたあと、カッターで左右の穴を直線でつないで切り抜きます。


 

ケース本体の折り曲げる「背」の部分だけ、革太刀で革を削いで薄くして曲げやすくしておきます。


 

その後で床面(裏面)全体にトコノールを塗ってケバ立ちを押さえておきます。


 

ケース内側の表紙の裏側にはカードを入れられるポケットを付けますので、薄い革を用意して接着剤(サイビノール600)で貼り付けます。


 

このポケットにはカード入れの機能のほかに、ホックの座金でスマホの画面に傷付けないように保護する役目もあります。

ここにも「スタンピングリーフ」を使ってQUEENのボヘミアン・ラプソディのレコードジャケットの写真を箔押ししてあります。

金色ではわかりにくかったのでここは銀色のものを使いました。

ポケットを貼った後でケース本体の周囲のコバをトコノールで磨いて丸く仕上げておきます。


 

ベルトを作ります。

ケースと同じ革を幅18mm、長さ58mmにカットします。

裏側の曲がる部分の革を削いで薄くします。


 

ベルトが出来たら本体にサイビノールで貼り付けます。

接着する面はヤスリで削って付きやすきしておきます。

本体の周囲を縫うために周囲の2mm内側に「マルチステッチンググルーバー」で溝を付けます。


 

これに沿って菱目打ちで穴を開けていきます。

目は細かい方がいいでしょう。


 

こげ茶色の糸で二本針で平縫いで縫っていきます。

この時もレーシングポニーがあると断然楽です。


 

全体を縫い終わったところです。

ベルト部分は力がかかるので多めに縫っておきます。


 

縫い目を木づちでたたいて落ち着かせます。

赤い線の下が未処理、上がたたいて平らになった部分です。


 

本体とベルトをホックで留めるように金具を付けます。

ホックにはメス側の内側に丸くリングの入った「ジャンパーホック」と、二本の針金がある「バネホック」があります。

耐久性が高く強力なのはジャンパーホックですが、今回はカンタンに開け閉め出来て厚みを薄くできるバネホックを使いました。


 

専用の打ち具を使ってホックを固定します。


 

スマホのアクリルケースの裏側にプチル製の強力な両面テープ(黒いゴムのような両面テープ)を貼って本体に固定します。


 

完成しました!


 


 


 

縫う部分も少ないのでスマホケースとしてはカンタンに出来るので初心者の方にもオススメですよ。


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2015年3月30日 月曜日

革の立体成型によるスマホケースの作り方(ベルトループ型)

 
スマホを買い換えたのを機に、スマホケースも新しく作り直しました。

サイズが異なるごとに変えているので、ほぼ二年ごとにレザークラフトで新しいケースを作ってることになります。

私のブログや別サイトの「レザークラフト講座」のアクセスでは、「パスケースの作り方」と並んで「スマホケースの作り方」のページにアクセスされる方が多い記事です。

今回は、前からやってみたかった革の立体成型にチャレンジしました。

本体ケース部分の前面から側面にかけてを一枚革を立体的に成型して作る方法を紹介します。

最初に完成品をご覧ください。


 

本体ケースのところの角がキレイに球体状になっています。

 

■ デザインを決める

これが一番楽しく、また悩むところです。

私は今までに三つのスマホケース、フラップ部分のデザインも5種類作ってきましたが、今度作るデザインは今まで使っていたものをほぼ同じものにしました。

フラップにはバイソン柄を付けて、今まで作ってきたロングウォレットとも共通のデザインにしました。


 

過去のスマホケースはフラップ部分だけ独立して、本体にホック留めにしていたのでこの部分だけ作り替えて「着せ替え」を楽しむ事が出来ました。

今回は「簡単にできる」ことを目的としましたのでフラップ着せ替えは無しにしました。

 

■ スマホのサイズを測る

まずは自分のスマホの、縦 × 横 × 厚さの長さを測ります。

こういう立体物のサイズを測るときには、定規(ものさし)ではなくて「ノギス」を使った方が測りやすいです。


 

設計をするのではなく精密なものは必要はないので、100円均一ショップ(ダイソー等)で売られているものでも十分実用になります。

 

■ 革の立体成形の枠を作る

いつもは本体ケースを作るのに、裏側のベースに「前面と側面の革」を折り曲げて縫い合わせて作っていました。

今回はこの「前面と側面の革」を折り曲げずに最初からスマホの形に立体的になった型にしてみました。

立体成形(という表現が適当がどうかわかりませんが)で作る方法です。

同じものを大量生産する場合には、中に入れたい製品に合わせて木製の板などを削ってオス型と、革の厚み分だけ大きめにくりぬいたメス型を作って作業します。

でも加工が面倒ですし、一台分の作業に使うだけなのでもっと簡単にできる方法でやります。

オス型は中に入れるスマホ(のケース)をそのまま使い、周囲の枠は四角い棒を組み合わせ、角丸の部分は別の板で型取りします。

まずは適当な木の端材を使って立体成形用の外枠をつくります。


 

内側の寸法は、実際のスマホのサイズに革の厚みとほんの少しのゆとりを持たせて決めます。

今回は使う革の厚みが2.5mmなので、左右・縦横それぞれ7mm(2.5+2.5+2)の余裕を持たせました。

角の部分はスマホにあわせて丸く革を型取加工しますので、枠の下側に厚手のPP板を作りたい型の形にカットして貼ります。


 

PP板にスマホを載せ外側の形を周囲7mmほど大きめに写し取りカットします。

 

■ 立体成形をする

用意した革は厚さ2.5mm、大きさはスマホよりかなり大きめに左右、上下それぞれ8cmの余裕をもってカットします。

革の両面にたっぷりと水を吸い込ませ、少しの間置いて革を柔らかくします。

最低でも5分程度は革に十分水を吸い込ませて柔らかくします。


 

その間にオス型としてのスマホの準備をします。

そのままだと濡れてしまいますので、ラップを巻いて濡れてもいいようにします。

私は梱包用の伸びるタイプの透明ラップを使いましたが、サランラップやクレラップでも大丈夫でしょう。


 

今回はスマホにプラ製のハードケースを付けたままで革ケースにしまいますので、型取りするにはそのプラケースだけあれば大丈夫です。

スマホを外してプラケースだけだと、強くプレスるすると変形してしまうので中に段ボールの詰め物をして使います。


 

ベースとなる木の台の上にラップを巻いたスマホを下向き(画面側を下)において、濡らして柔らかくなった革を載せます。

外枠を押しつけて周囲をクランプで押さえます。

一番力のかかる下側には小型の万力やバイスではさみます。


 

このまま一晩おいて革が乾いて型が取れるのを待ちます。


 

革は水で濡らして乾くとかなり縮みます。

今回も二回りほど小さくなったので、プラケース無しでスマホを直接入れるようにしました。

ゆとりをもって作るなら、周りのかさ上げをかなり厚く入れておいた方がいいですね。

乾いたらこの状態で内側はトコノールで平らに仕上げ、外側にはピュアホースオイルを擦り込んでおきます。


 

その後、上部を適当な長さでカットして、床面と上部のコバをトコノールで磨いておきます。


 

 

■ 型紙をつくる

本体表側が出来たら、ここから残りのパーツの設計図を作ります。

工作用紙を使って型紙を作ります。

だいたいの目安として、

 ・長さは スマホの縦のサイズ+厚さ+

 ・幅は、 スマホの幅のサイズ + 厚さ +縫い代分(片側5mm×両側分)

 ・ベルトループは普段使うベルトの幅を考慮しますが、例えば4cm幅のベルトようなら、幅4cm × 長さ7cmくらいでいいと思います。

実測したサイズに、縫い代とゆとりを持たせてサイズを決めます。

この時、使う革の厚さやどれくらいゆとりを持たせるか、中に入るスマホにストラップが付いているか(ひもや接続部の分だけゆとりが必要)などで、多少サイズを調整します。

今回作るパーツは、

 ・本体表(立体成型)

 ・本体後ろ+フラップ

 ・ベルトループ

 ・ホック取付部

この内、「ホック取付部」のパーツに関しては、作らずに「本体表」に直接ホックを留めることも出来ます。

その場合は、中のスマホ液晶画面に傷つかないように裏から薄い革か布を貼っておきます。

そのほかにフラップ部分の飾りように

 ・飾りベース

 ・パイソン柄

を作ります。


 

 

■ 革をカットする

型紙が出来たら革をカットします。

今回使う革は、ヌメ革の厚さ2.5mmのものです。

「飾りベース」や「ベルトループ」の部分は2.mmのものを使いました。

革の銀面(表のつるつるした面)に型紙を載せ、鉄筆で周囲をけがいて型を写します。

カッター台に載せ、直線は定規を当てて、曲線部分は革を回すようにしてカットします。

カットするのは革包丁を使う方や大型カッターを使う方などそれぞれですが、自分の使い慣れたものでいいと思います。

ただカッターだけは工作用の小さいものより大型のものの方がうまくいきます。

 

■ 床面とコバを処理する

「ホック取付部」以外のすべてのパーツの床面にトコノールを塗り込んで平らに処理しておきます。

「ホック取付部」は接着するのでトコノールは使いません。

コバの部分もこの段階ですべて処理しておきます。

コバ落としとヤスリで角の面取りをした後、水で軽く湿らせてスリッカーや布等で磨いて半丸の断面に仕上げます。

その後でトコノールを綿棒に付けて薄く塗って半乾きになってから磨いてツヤを出します。

 

■ パーツを縫い合わせる

最初に、ホックベースにホックを打ち込んだ後で本体表に縫い付けます。

菱目打ちで穴を開け、二本針で手縫いします。

本体裏には、ベルトループを縫い付けます。

曲げやすくするためと、ベルトを通す部分の邪魔にならないように、革を少し漉いておきます。


 

普段使うベルトの幅とつり下げてバイクでの乗車姿勢に邪魔にならない位置にベルトループを縫います。


 

フラップ部分には、飾りとなるベースとその裏側からパイソン柄を縫います。

ベースの革は1.6mm厚のものを使い、くりぬいた内側の革を一回り小さくしてパイソン柄の下に敷いて立体的に仕上げます。


 


 

本体表と本体裏の周囲をヤスリで荒らしてサイビノールで接着して、菱目打ちで穴を開けてから周囲を手縫いします。


 


 

本体裏からのびたフラップ部分に、本体表のホックと合う位置にコンチョと共にネジで固定します。

 

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■ フラップ周囲をメキシカンバスケットウィーブで革ひもかがりで仕上げます。

フラップ部分の周囲に平目打ちで穴を開け、3mm幅の薄い革ひもでかがっていきます。

以前のはダブルステッチでやりましたが、今回はだいぶ慣れてきたメキシカンバスケットウィーブで仕上げます。


 

フラップの裏側も見えるスマホケースには、こちらの方が豪華に見えます。

 

最後に全体にピュアホースオイルを擦り込んでやれば完成です。

 


 


 


 

ロングウォレットともデザインを合わせたので、バイクに乗った時にもトータルコーディネートできて満足です。

 

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2013年9月12日 木曜日

自作したレーシングポニーの図面

レーシングポニーを作ってブログで公開してから4年近く経ちますが、いまだに「レーシングポニーの作り方」や「スティッチングポニーの自作」で検索から来られる方が多いので驚いています。

レーシングポニーのサイズ表

 

以前の記事では写真の中にサイズを書いたり材料費などの目安も載せましたが、もう少しわかりやすい「図面」があったほうがいいかなと思って作りました。

レーシングポニーの図面

 

作った当初は「腕の部分はもう少し太い方がよかったかな」「ベースの足はすのこをそのまま使ったからこのサイズになったけどもう少し厚みのあるしっかりした板がよかったかな」とも思いました。

でも実際に何度も使っているうちに「このサイズでよかった」と思えてきました。

あまり大きく太く頑丈に作ると、足ではさんで支えることを考慮すると不便です。

腕が太すぎるのも、糸を取り回すのにひっかかってしまう事があります。

大きすぎるのも普段使わない時には邪魔です。

特に私のは足下の部分が折れ曲がるので畳んでしまえるので便利です。

あとから取ってつけたような感想ですが(笑)、でもとっても重宝しています。

 

 ※ レーシングポニーの作り方の記事は、コチラ です。

 

 ※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。

    

 

 ※ この記事は、「レザークラフト」「スマホケース」などの検索で来ていただく方が多くいらっしゃいます。

   このサイトをご覧になった方、出来上がりの作品をご覧になった方から「自分は初心者だから、こんな風には出来ない」とご意見をいただきました。

   でも私もレザークラフトを始めてまだ四年目、今まで作った作品も五、六点です。

   ほんの少しがんばってみれば、皆さんでもきっと出来るはずです。

   「それなら出来そうだな」と考え、ぜひレザークラフトを始めてみてください。

   最初は小さな作品から。。などと言わずこれと同じような”スマホケース”もこのサイトの記事のとおりにつくれば完成出来ますヨ。

 

【参考までに】

 ※ 今まで作った私の作品と作り方の記事(それぞれの写真をクリックすると、作り方の記事にリンクします)

■ 小さなベルトポーチの作り方 (はじめて作った作品です)

レザークラフトの作品と作り方
 

■ ロングウォレット用のホルダー

レザークラフトの作品と作り方
 

■ 黒いレザーのスマホケースの作り方

レザークラフトの作品と作り方
 

■ スマートフォンのバイク用レザーケースを自作 (前のスマホ用に作ったものです)

レザークラフトの作品と作り方
 

■ 革の三つ編みブレスレットの作り方

レザークラフトの作品と作り方
 

■ レザークラフトでスマホケースを作る

レザークラフトの作品と作り方

 

 ※ 動画で紹介サイト

■ レザークラフト、縫い方



 

■ レザークラフト、シングルステッチでの縁かがり



 

■ レザークラフト、ダブルステッチでの縁かがり



 

 ※ レザークラフトで縫う時にあると便利な手作り「レーシングポニーの作り方」 ↓下の写真をクリック

■ 最初の作り方の説明

レザークラフトの作品と作り方

 

■ すこしだけ改良

レザークラフトの作品と作り方

 

■ 自作したレーシングポニーの図面

レザークラフトの作品と作り方

 

【レザークラフト】

 

 ※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。

   


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2010年2月9日 火曜日

レーシングポニーの一部改良と各サイズを表示(図面)

先日作った「レーシングポニー」

この前、初めてベルトポーチを作った時に使ってみて、ちょっとだけ気になった点があったので改良してみました。

それは「革を挟む部分の幅が狭い」って事。

pony2-01.jpg.jpg
 

まあ、仕方ないって言えばそれまでですが、実はこの木材、ホームセンターの端材コーナーで1本10円で買ったもの。

サイズは最初から決まっていて、幅40mmと細めでした。

使う前からなんとなく「狭いだろうな」と思いつつ、作品を挟んで縫ってみたら「やっぱりもうちょっと幅広い方が使いやすそう」

といってもせっかく作ったばかりなので、もう一台新たに作るのもアレなので今のレーシングポニーを改良する事にしました。

 

まずは左右の腕の上部の革を挟む部分を剥がします。

木工ボンドで留めただけですが、一体化してかなり強力に着いています。

スキージーを当ててハンマーで叩いて外した後、カンナで少しずつ削って支柱だけにします。

pony2-02.jpg.jpg
 

そしてこの部分に、もう少し幅の広い(80mm)木片を固定します。

あとはニス塗りの後、革を貼って完成です。

コレくらいの幅があれば、そう大きくない作品作りなら十分役立ってくれそうです。

最初からコレくらいの幅の木を使って支柱を作ればよかったのでしょうね。

 

最後に、お問い合わせをいただきましたので参考までに私の作ったレーシングポニーのサイズを記載しておきます。

ほかの方のサイトを見てもサイズは良くわからなかったので、適当に作ってみましたが、私的にはちょうど良いサイズだったようです。

高さも350mmとしましたが、コレくらいがいいようですね。

両側から糸を絞るにはあまり高すぎない方が力を掛けやすいようでした。

pony2-04.jpg.jpg

 

【2010/2/10追記】
どうせ作るなら、腕の部分はこんな感じにもう少し太かった方がよかったですね。



 

   (※ CGで太い腕を仮想的に作ってみました。お遊びです)

【ノブスターに糸が絡まないように改良】

多くの方から「ノブスターで調整出来るのは便利だけど糸が引っかかるのが困る」という意見をいただきました。

そこで対策として、端切れの革でカバーしてみました。

ノブスターが覆い隠せるサイズの革(私の場合は5cm×13cm)の革の上部を両面テープでレーシングポニーの腕に貼って、下のところは太めの輪ゴムで閉じておきます。


 

めくるとこんな感じです。


 

ノブスターを回して作品を固定するときはちょっと面倒ですが、頻繁に回すものでもないし何より糸が絡まない方が便利なのでよしとしましょう。


 

こんな一手間ですが、もっと早くやっておけば良かったです。

 

 ※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。

    


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2010年1月27日 水曜日

革の手縫い用レーシングポニーの自作・作り方~図面へリンクあり

工具セットを買ってからなぜかそれだけで満足してしまって、実際の作品づくりにはちっとも着手していませんでした。

これではイカン!と一念発起。

 

本格的にレザークラフトを始めるつもりで、さてさてほかの人はどんな風に作っているのか調べようと主って、いろんな人のブログを見ていたらみなさん手縫いをする時に「レーシングポニー」という道具を使っているようです。

革の手縫いは素材の革を体の正面に持ってきて、2本の糸で両手を使って左右に引っ張りながら締め上げていきます。
その時に、革の作品を挟んで自立させ、両手で持たないで済むようにする道具です。

製品として販売されているものもあり、3千円台から3万円台までいろいろです。

でも構造的には単純なものなので自作する事にしました。

こちらが完成した私のレーシングポニーです。

ステーの根元の所で前後に傾けたり、左右に向きを変える事も出来ます。

腕の部分とベース板はビスで軽く固定するだけにして、首の部分が回るようにしてあります。

こうすると返し縫いの時、楽かなと思っています。

racingpony00.jpg
 

それでは製作工程を紹介します。

最近でこそ同じように「レーシングポニーの作り方」を紹介するサイトがかなり増えてきましたが、これを作った頃は参考になるサイトはそんなに多くはありませんでした。

それにほかの方が自作されて紹介されているものの中には、加工が難しそうで初心者の方には敷居が高そうなものもありました。

かっこいいレーシングポニーを作る事が目的ではなくて、レザークラフトが便利に出来ればいいだけなので、作り方は簡単な方がいいですよね。

私のは出来るだけ少ない部品と、木材カットなどものこぎりだけで出来る直線カットとして難しい加工は省き簡単にできるもの、そして何より「出来るだけ安く」( ← ココ大事です!)を目指したつもりです。

 

材料は、木材と留める金具、それに保護用の塗料(ニス)です。

腕の部分の木材はホームセンターの端材として売られていたモノで10円×2本、ベースになる台の部分は家にあった、昔スノコをばらした時のもの。

固定用のボルト(これは1本単位で買ったもので150円くらい)
(あとでボルトを手で締めやすいように「ノブスター」というのを追加購入(100円くらい)しました)

一番高かったのは塗装に使った水性ニス(577円)です(笑;

機能に関係ないニスを除けば、総額300円もしていません。

racingpony01.jpg
 

サイズについては、椅子に座って足の間に立てて、縫いたい革に対して腕の高さが90度くらいに曲がるのにちょうどいいところで決めました。

と、カッコよくいいましたが、実は端材の長さに適当に合わせただけです。

ただ、この高さはかなり重要なようで、あまり高すぎると長時間の作業で腕が疲れてくるようです。

構造は左右の垂直に立つ腕の上部を角材の角が邪魔にならないように丸くします。

挟む部分だけ、少し内側にはみ出させ、ここに作品の革に傷つけないように、革を貼っておきます。

ここも、「革」「フェルト」「コルク」などどれが一番使いやすいのか、試してみたいですね。

あとで貼り替えが出来るように両面テープで留めておきます。

左右の腕の間には、スペースの木材を挟み、腕の中ほどに穴を開けてボルトを通し、蝶ネジで手で締められるようにしました。

ベースとの接続部分も当初案(下写真)ではただ回転するだけの予定でした。

racingpony05.jpg
 

しかし、レザークラフトをやっていてレーシングポニーを自作したいろんな人のブログを見ている内に、前後に傾ける事が出来た方が便利そうだったので急遽、設計変更です。

racingpony06.jpg
 

ボルトの頭は腕の中に六角形の穴を彫刻刀で削り、空回りしないようにしてあります。

racingpony02.jpg
 

もしナット用に六角形の穴を掘るのが面倒なら、少し大きめの丸い穴を開けてコレ「ツメ付きナット」を打ち込む方法もあります。


 


 

 

全体の加工が済んだら、動きを確認した後で一度バラバラにして、水性ニスで塗装しておきます。

生成のままで、木材の色が変化していくのを楽しむのいいですが、塗装しないと木部が柔らかいので傷ついたり、汚れすぎるので塗装仕上げにしました。

racingpony03.jpg
 

racingpony04.jpg
 

最後に組立てて完成です。

といってもまだ実際に革を縫っていないので、使い勝手についてはレポート出来ません。

それについては今後のブログの中で紹介していこうと思います。

しかし、レザークラフトをやりたかったのに、最初に「木工」をやる羽目になるとは思ってもみませんでした。

 

【追記】
 このレーシングポニーの革を挟む部分を少し大きくなるように改良しました。

 あわせてご質問をいただいた大きさ(各部のサイズ)を、追記しました。

 私が作った時のサイズを追加した記事、「http://greenleaf.ddo.jp/wp/レーシングポニーの一部改良」の記事は、 コチラ です。

 

 私のレーシングポニーの図面を載せた記事、「レーシングポニーの製作図面」の記事は、コチラ です。

 

それと、気のせいか最近レーシングポニーを作られた方のネット記事を見ると、ノブスターを使っている方が多いような。。。

私の記事も参考にされているのかな、なんてうぬぼれてますね。

実際に私がこのレーシングポニーの製作記事を書く以前のネットでは、ノブスターを使ったレーシングポニーの記事は見あたりませんね。

でもこの記事以降は多くの方がノブスターを使っているようです。

 

【ノブスターに糸が絡まないように改良】

多くの方から「ノブスターで調整出来るのは便利だけど糸が引っかかるのが困る」という意見をいただきました。

そこで対策として、端切れの革でカバーしてみました。

ノブスターが覆い隠せるサイズの革(私の場合は5cm×13cm)の革の上部を両面テープでレーシングポニーの腕に貼って、下のところは太めの輪ゴムで閉じておきます。


 

めくるとこんな感じです。


 

ノブスターを回して作品を固定するときはちょっと面倒ですが、頻繁に回すものでもないし何より糸が絡まない方が便利なのでよしとしましょう。


 

こんな一手間ですが、もっと早くやっておけば良かったです。

 

 ※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。

    


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プロフィール


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メカ好きおじさん
・1978年に原付、中型二輪取得
・CB50で東北一周ソロで野宿旅
・250ccで四国・九州3週間5万円の野宿旅
・40都道府県制覇
・XL250オフ後、再度オンロードに戻る
・KAWASKI2ストを最後に一度バイクを降りる
・16年のブランク後リターン
・50歳で大型二輪免許取得
・ハーレーFLSTCに奥さんとタンデム中
・2012年から北海道タンデムツーリング7回


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