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2021年2月24日 水曜日

バイクのETCは将来使えなくなるのか 2022年問題と2030年問題


 

今のツーリングでは距離を稼いだり時間短縮するために高速道路利用は必須ですね。
タンデムツーリングでも高速道路の二人乗りが解禁されてからは利用する機会が増えました。

そんな時に便利、というか無いと困るのがETCです。
私のハーレーにも納車の時からETCを取り付けてあります。 もちろん自動車の方にもETCがあります。

でもこのETC装置ですが、規格が変わり来年2022年の12月から機種によっては利用できなくなるんです。 さらに9年後の2030年にはもう一段の変更が待っています。

実際に私のハーレーやジムニーで使っているETCがこの先も使い続けることが出来るかどうか気になります。
私なりに調べてみることにしました。

一応、私もJA1コールのアマチュア無線の資格を持つ身で多少は電波や電気の事はわかるつもりですが、個人で調べたことなので絶対とはいえない内容もあるかもしれません。

まずはETCの2022年問題からです。

総務省の電波利用ホームページに「無線設備のスプリアス発射の強度の許容値」というサイトがあります。
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/spurious/index.htm

生活環境における不要な電波をできるだけ減らす事を目的として、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値が変わり、今までの基準よりより厳しくなって不要な電波(スプリアス)を出している無線機器の使用を規制するというものです。

わかりやすく書くとETCも無線機器にあたり料金所の機器と電波でやり取りをしているのですがその際に必要の無い周波数帯の電波(これがスプリアスです)が発射されているのですが、2022年12月からはそれが許される基準が厳しくなるのです。
2005年12月からその基準値が適用されていたのですが経過措置として2022年11月30日まで旧許容値つまり甘い基準での適用が可能となっていました。 そしてその猶予期限が来年2022年11月末に切れるという事です。

実際には2022年以降も今使えている新基準が適用されていないETCがすぐに使えなくなる、料金所を通過出来なくなるのでは無いと思われますが、それでも基準値を超えるスプリアスを出しているので「電波法違反」となってしまうのです。

ところでバイクで利用されているETCで2022年以降、使えなくなるのはどの機械でしょうか。

国土交通省のサイトによると全国の高速道路でバイクのETCが利用できるようになったのは2006年11月1日からのようでした。
https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/06/060921_3_.html

その時に販売されていた二輪車用のETCは主にJRC日本無線製のもので、アンテナ分離型の「JRM-11」とアンテナ一体型の「JRM-12」でした。
私の2008年ハーレーに搭載しているのも「JRM-11」です。

この古い二機種についてJRC日本無線ではサイトに
「弊社製のすべてのETC/ETC2.0車載器は、新スプリアス規格に対応しており、 2022年12月1日以降もご使用いただけます。」
となっていて安心出来ます。
JRC製はETC2.0対応の「JRM-21」を2016年から販売していますが、こちらも2022年以降の使用は問題ありません。

またこの他の二輪車用ETCとしてはMITSUBAミツバが8機種ほど販売しているようですが、もともとミツバ製は2010年の販売開始なので既に新規格が適用されて以降の製品なので新スプリアス規格に対応しています。

ということでまずはこれらの機種をお使いの方ならETCの2022年問題はクリアしているようです。

さて次に2030年問題の方です。

国土交通省は2017年10月に「ETCにおいてお客様の決済情報を将来にわたり安全に保護するため、セキュリティ規格の変更を予定しています。
将来実施されるセキュリティ規格の変更に対応した新セキュリティ対応車載器の販売が開始されています。」と発表しています。

変更の理由については「昨今の情報機器の能力向上に伴うセキュリティ脅威の増大への備えとしてセキュリティ機能を向上させるためです。現時点で、現行のセキュリティ(車載器、カード)において問題が発生したわけではありません。」

また変更時期については「具体的な時期は未定ですが、現行のセキュリティ(車載器、カード)に問題が発生しなければ最長で2030年頃までとなる予定です。ただし、セキュリティに問題が発生した場合は、変更時期が早まる可能性があります。」となっています。

国土交通省のサイトに「セキュリティ規格の変更について」と「新・旧セキュリティ対応車載器の識別方法」が掲載されています。
https://www.mlit.go.jp/road/yuryo/etc/security/index.html

規格の認識方法は、

新規格に対応している機器は
・車載器管理番号が「1」から始まっています。
・カード挿入口付近に「●●●」マークが印字されている
・ETC2.0車載器で「■」マークの印字がない

一方新規格に対応していない機器は、
・車載器管理番号が「0」から始まっている
・カード挿入口付近に「●●●」マークが印字されていない
・ETC2.0ではカード挿入口付近に「■」マークが印字されている

実際に私のハーレーのETCの機器をチェックしてみました。

車載器管理番号は「0」から始まっていました。
うーん残念ながらこのETCは2030年には使えなくなるようです。

まあその頃私は72歳、ハーレーに乗り続けているでしょうかね。

ジムニーで使っているETCの機械はこちらです。
こちらの方がもっと古く、車載器管理番号は同じく「0」から始まっていました。


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プロフィール


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メカ好きおじさん
・1978年に原付、中型二輪取得
・CB50で東北一周ソロで野宿旅
・250ccで四国・九州3週間5万円の野宿旅
・40都道府県制覇
・XL250オフ後、再度オンロードに戻る
・KAWASKI2ストを最後に一度バイクを降りる
・16年のブランク後リターン
・50歳で大型二輪免許取得
・ハーレーFLSTCに奥さんとタンデム中
・2012年から北海道タンデムツーリング7回


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