スイスの絶景を満喫してきた旅の記録です

Vol.7 朝焼けのマッターホルンとゴルナーグラート編
4日目(2010年9月29日) 前編
今日はいよいよマッターホルンを間近に見るツアーです。
ずっと昔から、この日を楽しみにしていました。
私とマッターホルンの出会いは今から30数年前になります。
出会いと言っても写真の中での話しです。
前の記事で「アルプスの少女ハイジ」の事を書きましたが、その後なんとなくスイスやアルプス、ヨーデルに興味をもちました。
こんなレコードを買ったり、自分の部屋の壁に特大のスイスの写真パネルを飾りました。
その山がマッターホルンでした。
なんとなく「スイスを代表する山」というイメージがありました。
あれからかなりの年月が経ちましたが、今こうして自分の目の前に憧れのマッターホルンがあります。
マッターホルンを見学するベースとなる街であるツェルマットはスイス屈指のリゾートですが、ここにはホテルが多数あります。
でもすべてのホテルの窓からマッターホルンが見える訳ではありません。
駅に近いところのホテルや、同じホテルでも部屋によって見える見えないがあるようで、一説には見える部屋は半分とも1割ともいわれているようです。
今回のツアーでも「部屋から見えない」という方がいたようです。
まあ、ホテルを出てほんの数分歩けば見えるので、そんなに拘る必要はないとはいえ、出来れば部屋の窓から見えるに超したことはないですね。
幸い私達の泊まった部屋は、隣のホテルの屋根越しにマッターホルンが大きく見えました。
今の時期のスイスの日の出は7時10分過ぎになります。
7時少し前、まだ暗い中、部屋から見たマッターホルンには雲がかかっていて、下の方の一部しか見えません。

(※ 今回の記事では、一部のキレイな景色はクリックすると拡大するようにしました。
写真の上にカーソルを持っていくと、矢印が手のアイコンに変わる写真がそれです。)
7時半から朝食なので、それまで窓の外を眺めていました。
すると、日の出とともに雲が移動し、うっすらとマッターホルンがその姿を現してきました!

部屋のベランダに出てみました。
山の頂が段々と朝日に染まっていく、有名な「朝焼けのマッターホルン」を見る事が出来ました。

↓ ↓ 朝焼けに染まっていくマッターホルンをビデオで撮りました。
少しずつ変化していってます。 エンドレスで再生します。
※下の動画は、実際には5分30秒ほどのものを約5秒に、60倍に速度を速めています。

天気の回復、朝食の時間、マッターホルンが見える部屋とすべての条件が揃ったお陰です。

朝食の後、ホテルを少しだけ散歩しました。

これから乗るグルナーグラート鉄道の線路です。

今日は午前と午後、場所を変えて二ヶ所の展望台からマッターホルンを見学します。
ホテルを出発します。
朝方あった雲もまったく姿を消し、雲一つ無い最高の青空になりました。
昨日通った橋からも、マッターホルンがはっきり見えます。

教会の墓地には、マッターホルンに登頂した登山家のお墓があります。


ゴミ収集車のお兄さんを撮っていると、こんなポーズを取ってくれました。

ところで、前に「ツェルマットは観光に力を入れている街なので、ガソリン自動車は乗り入れ禁止」と書きましたが、実際には何台か、特別に許可を取って走っているガソリン車を見かけました。
主に工事用の車でしたが、このゴミ収集車もガソリン車のようですね。
まずは、マッターホルン見学の定番、「ゴルナーグラート展望台」へ向かいます。
ゴルナーグラート鉄道のツェルマット駅まで歩いて行きます。

これも登山列車で、山あいの木々の間からマッターホルンやそのほかの山々を望みながら登っていきます。

この鉄道はウィキペディアによると、1898年開業、1942年には年間営業を始めたそうです。
距離は9,339m、始発のツェルマット駅(標高1,604m)と終点のゴルナーグラート駅(3,089m)との標高差は1,485mあるそうです。
車窓から見える空の青さがまぶしいくらいです。


街の近くの麓あたりでは、林の中を通って行きます。
木々の間からもマッターホルンが見えています。



途中いくつかの駅に停まります。 ハイキングを楽しむ方にも便利ですね。




スキーのリフト降り場のようです。




途中、いくつかの池を見かけました。
こういう所なら「逆さマッターホルン」が見えるのでしょうか。

でも何かちょっと人工的な池のようにも見えます。
終点のゴルナーグラート駅が見えてきました。


9時半、終点のゴルナーグラート駅に到着しました。




ここから、上に見える展望台までは、歩いても行かれますし、エレベーターもあります。
私達は、駅前の広場から、行きはエレベーターを利用し、帰りはゆっくり歩いて戻ってきました。

途中にあるホテルや売店のある場所からの眺めです。

ここには売店だけでなく、ホテルもあり宿泊する事も出来ます。

ここからみる朝焼けや夕焼けは素敵でしょうね。
あと少しだけ、あるいて登っていきます。

ここでも標高3100mを超えていますので、ゆっくり歩いていきます。
昨日まででだいぶ高い場所にも慣れたので、高山病の心配は全くありません。
ゴルナーグラート展望台に到着しました。
ここの標高は3,135mだそうです。


最高の眺めです!
何も書くことはありません!
写真をいっぱい貼っておきます。






【動画】
マッターホルン、ゴルナーグラート展望台から見た360度のパノラマ映像です。
先日のアレッチ氷河に次ぐ、ヨーロッパ2番目に長いゴルナー氷河です。

モンテローザ4634m、リスカム4527m、ブライトホルン4160m



ここで何枚写真を撮ったことでしょう。
外国のご夫婦が写真を撮って欲しいようであたりを見渡していました。
妻が声を掛け、シャッターを押してあげました。
喜んで今度は私達を撮ってくれました。
話をしてみると(もちろん英語です)、カナダにはこんな素晴らしい山はないので来てよかった!と言ってました。
私が「でもカナダにもカナディアンロッキーという素敵なところがあるじゃないですか。 私達は今度はカナダに行きたいと思っています」と答えると大変喜んでいました。
下の写真で、一番後ろを歩いているお二人がそうです。

どこの観光地でも、観光客どおしシャッターの押し合いは気軽にやっていますね。
ただ中には困った(面倒な?)方もいて、私がシャッターを押してあげた外国の年配の男性は、シャッターを押そうとするとジェスチャーで、カメラを私の腰の位置で構えて撮れと指示し、そのとおりにすると次に縦位置で撮れ、さらに場所を変えて撮ってくれと指示してきました。
その上、撮り終わった時にはカメラで一枚ずつ撮影結果をチェックされてしまいました。
まあこういう方は滅多にいるものではないので、あまり気にせずドシドシ声を掛けてお互いに記念撮影をしていました。
かなり満足して展望台を降り、下のテラスに戻りました。

ここはガイドブックにも必ず紹介されている場所で、中のお店で飲み物やケーキをテイクアウトしてテーブルで楽しんだり、席からオーダーする事も出来ます。
テーブルクロスが白い所がテイクアウト、カラフルな所がオーダーのようでした。
私達もホットチョコレートやココアを買ってテラス席に座ります。




夏の最盛期には人でいっぱいになるようですが、この時期で時間もまだ早いので私達が一番乗りでした。

ここの売店にもおもしろいモノがあって、妻はキモかわいいピンバッチを買っていました。
マッターホルンを眺めるのを十分堪能した頃、降りる時間になりました。
のんびり歩いて駅に向かいます。
自分で描いた絵を売っている人がいました。


こんな高い所にも、黄色いクチバシのカラスのような鳥がいます。

モンブランにも同じような鳥がいました。
ここに1時間40分ほどいましたが、とてもそんなに長くいたように思えません。
いつまでも見ていたい最高の景色です。


帰りの電車がやってきました。

電車に乗り込みます。



【動画】 ゴルナーグラート展望台をあとにします。
途中の駅で降りる観光客がけっこういました。
みんな、景色を楽しみながらハイキングをして下山していくようです。

マッターホルンといえば湖(?)に写った「逆さマッターホルン」が有名ですが、そんな場所に行くのでしょうか。
今回の私達のツアーではそういったハイキングが無かったのがちょっと残念でした。
帰りもまた素晴らしい景色を眺めながらツェルマット駅に向かいます。










【動画】
ツェルマット駅が近づいてきました。 ドイツ語の放送に続いて日本語でアナウンスしています。
この車内のメロディが懐かしいですね。
ツェルマット駅に戻ってきました。


今日はこの後、昼食のあと、もう一ヶ所別の展望台からマッターホルンを眺めます。

その内容はまた次回にします。
今回のルートは、
↓ ↓


※ 海外でも国内でも、旅で回ったルートを地図上に残すならGPSロガーがオススメです