パスケース(キット)の作り方と100円でお手軽ネーム刻印


簡単で安価(100円)に好きなネームの刻印を入れたパスケースの作り方です。


モバイルSuicaの利用で使う機会の減ったカードホルダーですが、それでもあった方が便利な場面もあります。

作るにあたっては、シンプルな構成なので自分で型紙を起こして作ってもいいのですが「パスケースキット」なるものが家にいくつかありましたので今回もこれを利用します。

以前にも作り方の紹介記事を書きましたが、今回は自分の好きな「ネームの刻印」を入れてちょっとだけオリジナル感を出してみました。

いろいろ書く前にまずは完成品をご覧ください。



裏面の下部に「メカずきおじさん」とネームが刻印されています。

本当は「メカ好き・・・」と漢字を入れたかったのですがこればかりはちょっと難しかったです。

この刻印を入れるのもとっても安価で手軽に出来る方法を紹介します。


それでは作り方です。

キットになっているので最初から必要な革が揃っていて、しかも型紙どおりにカットされています。

最初にネームの刻印を入れます。

革に刻印をつけるには二通りの方法があります。

 ・ひとつは焼きゴテを使い焼印として付ける方法

 ・もうひとつは刻印を圧着させて押しつぶす方法

今回は二つ目の刻印押し付け法でやります。

革にそのまま刻印を押し付けても固くてなかなか刻印はつきませんが、いったん水で濡らしてやわらかくすると案外簡単に刻印が出来ます。

革を濡らす時は刻印を押す部分だけ濡らすのではなく、パーツの一枚分全体をそれもねんのため両面から濡らしておきます。

一部分だけ濡らすとムラになってしまう事があるからです。

革の銀面(つるつるした面)だけでなく床面(トコメン/ざらざらした面)の両面を濡らすのは革の内部まで湿らせてよりやわらかくさせるためです。


刻印を用意します。

レザークラフト専用の刻印ももちろんあります。

よく売られているのは「アルファベット」と「数字」でしょう。

扱い店舗はそう多くないですが「ひらがな」や「カタカナ」もあります。

またアルファベットも「太ゴシック体」や「筆記体」などもあります。

でもとても高価でたまに使うだけではなかなか手を出しにくいですね。

そこで今回使うのはもっと身近に手に入ってとても安い商品です。

100円均一のキッチン用品コーナーで売っている「クッキーを作るときに押し付ける文字の型」を使います。



レザークラフト用のものは木づちでたたいて刻印をつけるので金属製で出来ていますが、クッキー用のものはプラスティックで出来ています。

こんなもので壊れないかと心配されるかもしれませんが、実際に使ってみて問題はありませんでした。

もちろん木づちでたたくのは避けたほうがいいでしょう。

今回のこのシリーズにある「ひらがな」「かたかな」「アルファベット+数字」の三セットを購入しました。

それぞれ108円で三つ買っても324円です。

それぞれのセットは、同じ文字が複数ずつ入っていてプラモデルの用にランナーでつながっています。

ニッパーで一つずつ切り離して、一緒に入っている台にセットします。

用意が出来たら、濡らして少し時間をおいて(10分くらい)やわらかくなった革にしっかり押し付けます。

私は文字をセットした台だけで押すのは力が入れにくいので隙間にぴったり合う木片をはさんで全体に体重をかけておしました。



ほかには万力にはさんでプレスする方法もあるかと思います。



刻印が押せたらまずは革の水気を乾いたタオルにはさんで落とします。



その後、平らな机などの上においてよく乾かします。

最低でも丸一日以上おいて革の内部まで乾かさないと刻印が薄くなってしまうこともあります。


刻印された革が出来たら、あとは普通にパスケースをつくればOKです。

流れとしては、

 ・革の銀面にピュアホースオイルを全面に塗る



 ・パスケースの窓の部分と上側のフチの部分のコバを磨く



 ・三つのパーツの周囲にボンドを着けて貼り合わせる



 ・周囲を平らにならし、フチを落としてコバを磨く





 ・周囲全体のコバを磨く



 ・フチから3mmのところに印をつけ、菱目キリで縫い穴を開ける





 ・二本針で縫い合わせる

   今回使った糸の長さは周囲の長さの4.5倍でした。

   これ位のサイズのものだと全部縫うのに15分くらい掛かります。



   縫うときにはレーシングポニーがあると作業が格段にはかどります。

   このレーシングポニーは私の自作品です。






これで完成です。

左側のだいぶ色が濃くなっているのは以前作って実際に使っていたものです。



今回は「メカずきおじさん」とネームだけ入れましたが、「HARLEY-DAVIDSON」とか電話番号を入れる事も可能ですね。

レザークラフト用の高価な刻印を使って叩き込みでやったほうがしっかりした刻印が出来るでしょうけど、もっと手軽に安価(スタンプ刻印代は216円)に試す方法を紹介してみました。

【追記】

私が作ったのはキットでしたが、革のカットから作りたいという方のために、型紙を作ってみました。

ところで「カードのサイズ」って知ってましたか?

これには基準があってISO(ISO 7810)やJIS規格で、「85.60mm × 53.98mm × 0.76mm」となっています。

縦横サイズの比率はいわゆる黄金比になっています。

手持ちのクレジットカード、銀行のキャッシュカード、パスネットなどもこのサイズです。

同じサイズなのでATMや自動支払機、定期券売り場などのカード挿入口が一緒に使えるんですね。

このサイズを元にパスケースの大きさが決まります。

基本サイズは縦100mm、横70mmです。

今回作ったパスケースのパーツは全部で三枚です。

中仕切りはカードの出し入れ部分だけカバーしています。

両面に窓を開けたい場合は表・裏・中仕切りとすればいいでしょう。

それでは型紙です。


 

ダウンロードするpdfは、コチラ です。

印刷するときは用紙をA4にして一度試し印刷してから、本体表の長辺が10cmになるように拡大してください。 私のパソコン環境ではここが9.15cmだったので109%拡大で原寸になりました。

 
 ※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。