メキシカンバスケットウィーブの編み方(動画あり)


今回初めて作ったレザーカービングの作品は、今使っているスマホケースのカバー(フタの部分)として利用します。

レザーカービング自体は生まれて初めてという事を差し引いても、自分としてはかなり完成度が低いものだと思っています。

でもスマホケースとなるとかなり人目に触れることもあるので、せめて「縁の仕上げだけでも豪華」にしてゴマカそう、なんてよからぬ考えでいます(笑;

そのための縁の仕上げは、今まで使ってきた前回作ったものは「ダブルステッチ」という革ひもを使った編み方(かがり方)になりますが、今回のこういう目的ですからもう一段レベルを上げましょう。

そこでやったの編み方は「メキシカンバスケットウィーブ(Mexican basket weave)」別名「ラウンドブレイド(Round braid)」というものです。

※名称の最後は「ウィーブ」(weave = 編む)です。 「ウェーブ」だと波になっちゃいます。

革ひもを使った革製品の周囲のかがり方には、「巻きかがり」「シングルステッチ」「ダブルステッチ」などさまざまありますが、この「メキシカンバスケットウィーブ」は手間のかかる編み方だと紹介されていました。

以前、試しに数センチほど編んだことがありますが、たしかに手間はかかりますがそれほど難しいものだとは思いませんでした。

今回のスマホケースのカバーの周囲を編んでみました。


 
 
使ったのは、革ひもかがり用の針(一本)とヌメ革の平ひも(3mm幅、90cmの長さのもの4本)です。

革ひもは一本で長いものだとつなぎ目無しに編めますが、引き抜く作業が手間取る、編んでいるうちに革の中程が傷んでくる、そしてねじれていないか確認するのが面倒になるなどの問題があります。

特にこの最後の「ねじれチェック」は重要です。

革ひもかがりの場合、針を革に刺すときにねじれてしまうと修正するのが大変なので、刺すたびにいちいちチェックしますが長いと面倒です。

今回は一本が90cmの革ひもを何本かつないで編みました。

 
編み方の紹介です。

まずは針に革ひもを留めます。

かがり用の針は写真のように爪のある根元が上下に開くようになっているのでここに革ひもをはさみ、木づちでたたいて爪を食い込ませます。

そして革から引き抜きやすいように針の根元の部分にはみ出た革ひもを斜めにカットしておきます。

この一手間が重要です。

一本針でのかがりなので編む革を手で持ってもいいのですが、今回は自作のレーシングポニーに挟んで作業しました。

 
実際の編み方です。

まずは編む革の端から2.5mmから3mmのところにマルチステッチンググルーバーで軽く溝を付け、ここに平目打ちで穴を開けていきます。


 

 
深い方(3mm)が多少編みやすくなりますが、浅い方(2.5mm)が使う革ひもが短くて済みますし仕上がりがスマートに出来ます。

このメキシカンバスケットウィーブの編み方は、一つの穴に二回革ひもを通しますので深くしっかり穴をあけておきます。

見た目はあまりよくないですが、丸目で穴を開けるという方法もあります。

 
最初に手前から奥に針を刺します。


 
最後にこの端を処理しますので4、5cm余らせておきます。

奥から出た針は、最初の穴から三つ先の穴に、手前から奥に刺します。


 

 
出た針は手前に戻って今の穴の二つ手前の穴に刺します。


 

 
奥から出た針はさきほどと同様に三つ先の穴に、手前から奥に刺します。


 

 

 
出た針をさきほど同様今の穴の二つ手前の穴に刺しますが、ここで編み方に注意が必要です。

手前に持ってきた時、さきほど編んだ一つ手前の革ひもの下をくぐらせます。


 

 
そして二つ手前の穴に刺すのですが、ここにはすでに別の革ひもが左から来て手前から奥に刺さっています。


 
この同じ穴に針を刺します。


 

 
ここは結構力がいります。

奥から出た針もまた、一つ右の革ひもの手前をくぐらせてから手前に持ってきます。


 

 
そして先ほどの穴の三つ先の穴に手前から奥に刺します。


 
あとはこれの繰り返しだけです。

大事なのは、上の方でも書いたように革ひもがねじれていないかチェックしながら行います。

そのためにも革ひもは短めの方が楽です。

 
だいぶ編みすすんだところの写真です。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
写真と解説文だけではわかりにくいようなので、動画も載せておきます。


 
途中で革ひもが足りなくなりますので、つなぎます。

つなぎ方はそれぞれの革ひもの先端、4mm、5mmのところを斜めに削ぎます。

片方は革ひもの銀面を、もう一本は床面をそぎます。

そして削いだ面に革用のボンド(私はG17を使っています)を薄く塗り、2分、3分乾燥させます。

塗った面が手に付かなくなったら、二本の革ひもをズレないように重ねて木づちでたたいて馴染ませます。

ほかの編み方と違って狭い穴に二本刺ししますので膨らまないようになるべく平らに仕上げます。

つないだ部分を編むときはどうしても膨らんで穴を通りにくいので、その時は編む革の裏面からも再度平目打ちを打って穴を広げておくといいでしょう。

最後の仕上げは自己流で適当に編んで、最後の部分は前の戻って、裏側のすでに編んだ革ひもの下をくぐらせて完了です。


 
今回は、このスマホカバーの周囲約50cmを編むのに使った革ひもは、90cmのものを3本半ほど使いましたので全部で3m20cmほど、編む長さの6.5倍くらいのものを使いました。

最初に開けた平目が、縁から離れているともう少し革ひもが必要になるでしょう。


少しは縫うのに慣れている私の作業時間は、革ひもをつないでいる時間も含めて50分ほどなので1cmが1分というところでしょうか。


 
仕上がりはほかの「シングルステッチ」「ダブルステッチ」と比べても豪華です。


 
特に裏側の仕上がりは全然違います。


 
スマホケースなど、腰に付けるものなら表面さえキレイなダブルステッチでもいいでしょうけど、両面が見えるロングウォレットなどではこの「メキシカンバスケットウィーブ」がおすすめです。

最初の数目の編み方さえ覚えてしまえば、決して難しい編み方ではないので誰でもチャレンジしてみてください。

 
 ※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。