レザークラフト作品第一号!制作工程


いよいよレザークラフトを始めてみました。

はじめに完成した作品をご覧ください。

初めて作った作品としてはまずまず満足です。

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先日買った「革手縫い工具セット」に付いてきた「初心者キット」にトライしてみました。

これは、1.6o厚のサドルレザー(300×150o)と、これを使って作れる型紙・解説書付きです。

「カードケース横型」「 同 縦型」「ペンケース」「ベルトポーチ」の中から一つ選んで作れるのです。

私は、バイクでも使えそうな「ベルトポーチ」を作ってみることにしました。

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それでは、制作工程の紹介です。

 ( レザークラフトをやってらっしゃる先輩方から見れば、
   『おいおい、やり方が違うだろ!!』っていう所が満載だと思いますが、
   そんなところはキッチリ指摘してください。
   始めたばかりの初心者なのでよろしくお願いしますね。
      私と同じく「これからレザークラフトでもやってみようかな」という方の
      参考になればいいかなと思って書いてます)

革はそのままでは傷みやすく、キズも付やすいです。

最初に裏面(ザラザラした面で「床面(トコメン)」と言います。
表面は「銀面(ギンメン)」と言います。

床面に、コバ磨きで使ったのと同じ「トコノール」というのを全体に塗ってケバ立ちを抑えます。

半乾きの時に、プレススリッカーというマッサージ棒みたいので広げていきます。
この時、銀面にトコノールが付着するとそこだけ色が変わり、その上からオイルを塗ってもはじいてしまいますので、はみ出さないように注意します。

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床面が乾いたら、銀面にもオイルを塗っておきます。
付属しているのは「ピュアホースオイル」というもので、これは浸透性も高く塗ったあとの手触りも評判がいいようです。

試しに、昔から使っている「KIWIのミンクオイル」とハーレー純正「レザートリートメント」、そして「ピュアホースオイル」を塗り比べてみました。

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左から「塗る前」 → 「塗った直後」 → 「少し時間が経ったところ」です。

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今回はミンクオイルが塗りやすさ、革のしっとり感はよかったのでこれを使う事にしました。

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薄いシャツの布でのばしながら塗って、あとで余分な油分をふき取っておきました。
塗った直後はムラのように見えますが、時間が経って最終的な作品では目立たなくなりました。

次に型紙を用意します。

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今回はキット付属の紙を切って、これを革の銀面に乗せて、上から目打ちでラインを写します。
最初、力加減がわからず強く引き過ぎましたが、軽くやるだけでも十分跡が残ります。

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革をカットします。
大きな革、厚い革は「革包丁」というのでカットするそうですが、これくらいの厚さ(1.6mm)なら、キット付属の大型カッターでも十分綺麗にカット出来ます。

刃は、傾いたりせずまっすぐにしないと革の表と裏でサイズが違ってしまいます。
また、直線部分はいいですが曲線となるところは慎重に作業します。

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全部カットし終わったパーツです。

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この段階で、必要な部分のコバを処理します。
縫った後ではうまく出来ない所はここでやってしまいます。
めん棒を使って、はみ出さないように少しずつトコノールをコバに塗ります。

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半乾きの状態で、プレススリッカーの溝を使って半円状に磨いていきます。
薄い革の部分(1枚革のトコ)はプレススリッカーではやりにくいので、端切れの革を銀面を内側に二つ折にして、これで磨きました。

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コバの処理が出来ました。

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縫い代の部分にラインを引きます。
これも専用の工具、「マルチステッチンググルーバー」というのを使います。
和工具でいうところの毛引き(ケビキ)みたいなものですね。

デバイダのように、ネジを緩めて幅を決めて、革の端にあてがいながら引くと、先端が刃になっていて小さな半丸の溝が削れていきます。
コレ、ケッコウおもしろいですね。

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これは本体にベルトループを重ねて縫い合わせる所です。
仮押さえ用に付属の幅2mmの両面テープで留めます。

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次に、この溝に沿って縫う穴を開けます。
使う工具は「菱目打ち」というものです。
文字通り、等間隔にひし形の穴を開けていくレザークラフト特有のものです。
このひし形というのが、左右2本の針を使って縫っていく手縫いに必要な形なんですね。

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長い直線部分は、刃が4つ付いた「4本菱目打」で一気に開けます。
並べて開ける際には最後の穴を一つダブらせて重ねて開ければ、等間隔が維持出来ます。

角やカーブのきつい所は、「2本菱目打」で少しずつ開けていきます。

一気に叩きこまないほうがいいみたいです。
でも必ず革の裏側まで貫通しているか確認しないと、糸で縫えないですね。

いよいよ手縫いの始まりです。

糸の長さは縫う場所の長さの4倍程度に、2本の針に通す15cm×2くらいが必要です。

針と糸の処理は普通の裁縫のと異なります。
一度針の穴に通した糸に、もういちど針を刺し、これを引いてよじって片側の出来上がりです。

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同じように、糸のもう一方の端にも針を刺して処理しておきます。

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ここで前回紹介した、「自作レーシングポニー」の出番です。

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革の手縫いは左右から2本の糸を交互にくぐらせ、両手で広げて絞っていきます。
この時、縫う革自体を支えるのに、膝で挟むよりこのレーシングポニーがあればすごく便利です。

実際に私の自作機を使った感想です。

○な点 ・とにかく便利
    ・手で持たないでいいので力を掛けやすい。
    ・回転機構は(今のところ)使っていないです。
     無くてもよかったかな。

×な点 ・事前になんとなく分かっていましたが、
     挟む部分の幅が狭かったですね。
     小物の作品ならいいのですが、少し大きくなったらブラブラしそうです。
     (次回までに改良します)


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その他、思ったよりはぐらつかずにしっかりしていました。
高さもだいたいよかったようですが、もう少しだけ高くても。

皆さんから指摘された糸の引っかかりですが、作業中2回ほど黒いダイアルノブに絡みましたが、
この程度なら特に対策をしなくてもよさそうです。
作っておいてよかったです。

革の独特な手縫いの縫い方は、いろんな参考書や他の方のサイトにもいっぱい載っていますね。
同じリズムとやり方を繰り返して、糸を適度な引き加減でやればそこそこ出来ると思います。
(プロではない、趣味の世界なのでこの程度で十分満足しています)

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最後の糸の処理は、革の裏面(床面)に2、3mm残してカットした糸を、ライターであぶってつぶすだけなんで、普通の裁縫よりとっても楽です。

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作業の途中で、革を折り返すところがありました。
本来は革包丁とかで漉くのでしょうが、小さい面積なので彫刻刀の平刀でそぎ落としました。

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革同士を接着する時は、床面にトコノールを塗っているため、そのままでは接着力が弱まります。
カッターや紙やすりで軽く毛羽立てるように表面を荒らしてから、薄く接着材を塗って貼り合わせます。

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あとは木づちで叩いてならしておきます。

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ほぼ全体が出来たところで、再度、周囲のコバを処理します。
革を重ねて厚い所のヘリは「へり落とし」で角を削ってからコバを磨きます。

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すべてが縫い終わりましたら、今回の作品ではポーチとして使う為に中を膨らませます。
そのままでは名刺が2、3枚しか入らないようなペッタンコになっています。

ポケットの内側の床面を軽く水で濡らしながら、プレススリッカーの尖った方で突きながら形を整えていきます。

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私は中にバイクに乗る時に口に入れる「ミンティア」を入れようかと思っていたのでこのケースが2、3個入るように革を成型しました。

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水で濡らして成型出来る点が、他の素材と違う革の特徴ですね。

うまい具合に形が出来ました。

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裏から見たところです。

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最後の仕上げにもう一度全体にオイルを刷り込んでおいて完成です!!

個人的には満足のいく出来上がりだと思っています。
フラップの革のところにマークが入れられれば最高ですね。

同じようにすれば、携帯ケースやデジカメケースなんかも出来そうですね。
ますますレザークラフトが好きになりました。

 
 ※ レザークラフトをやるなら手縫いセットとレーシングポニーは必需品です。